銅版画によって魅力溢れる世界を築いてきた山本容子。繊細な線描、軽やかな構成、柔らかな色彩から生み出される洒脱な画風は、豊かな物語性も感じさせてくれます。美術界だけでなく幅広い分野からも注目され、書籍の装丁画や挿画、自らのエッセイや絵本、壁画やステンドグラスによるパブリックアート、詩人・文学者・音楽家とのコラボレーションなど、多彩な活動を手がけてきました。
この展覧会は、1970年代以降の代表作を振り返りながら、近年の作品を中心とした約200点を展示します。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』や平安の古典文学に登場する少女の世界をモチーフにしたシリーズをはじめ、新たに取り組んでいる油彩画、さいたま市の鉄道博物館にあるステンドグラスのプロジェクトなども紹介し、山本容子の創作の軌跡を本格的にたどります。多くの人を魅了してやまない“山本容子のワンダーランド”と戯れることができる、またとない機会になるでしょう。
会期
2010.4.7 [水] - 5.16 [日]
休館日
月曜日(5/3は開館)
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般900円(720円)、大高生720円(580円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館
協賛
財団法人 東日本鉄道文化財団 鉄道博物館
協力
JR東日本